Information, Press Release

> お知らせ・プレスリリース > HTML5に対応したテレビ向けの新しいVOD技術方式を公開

HTML5に対応したテレビ向けの新しいVOD技術方式を公開

IPTVや次世代スマートテレビ向けの技術方式策定を行う、一般社団法人IPTVフォーラムは、このほど、HTML5に対応したテレビ向けの新しいVOD(Video on Demand)技術方式を含む運用規定を公開しました。

本方式は、最新のWeb技術(MSE(Media Source Extensions)、EME(Encrypted Media Extensions))や動画視聴上の技術トレンドを標準規格として採用しており、TV上でもPCやスマートフォン、タブレットと同じ方式で動画再生が可能になるとともに、4Kのような超高精細な映像コンテンツや放送通信連携のハイブリッドキャストサービスにも対応します。

なお、MSE、EMEをテレビ向けのオープンな標準規格に採用したのは、世界初となります。


【解説】


  • 運用規定「IPTVFJ-STD0013ハイブリッドキャスト運用規定2.0版」を12月17日に公開しました∗1。その付録Cは、ハイブリッドキャスト対応のテレビだけではなく、HTML5ブラウザを搭載したテレビで利用が可能な新しいVOD技術方式を規定しました。

  • 本VOD技術方式に関する規定は、映像音声をHTML5のvideo要素で再生するために、MP4によるプログレッシブダウンロード配信方式、MPEG-DASH (Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)によるアダプティブ配信方式に関する詳細を策定したものです。なお、MPEG-DASHに関しては、ライブストリーミングにも対応した方式です。

  • video要素によりHTML5ブラウザ上でネット経由での動画再生が可能となることから、テレビのみならず、HTML5ブラウザを搭載したPC、スマートフォン、タブレット等でも共通のリソースからVODの利用が可能となります。このため、ワンソースマルチデバイス環境が容易に構築できることが期待できます。

  • 映像符号化は、現在のVODで主流となっているH.264方式だけでなく、最新の映像符号化方式で、より圧縮効率の高いHEVC方式にも対応します∗2。

  • MPEG-DASHの具体的な仕様としては、国際規格との整合を考慮したiptvfj-profileを規定しました。このプロファイルに従ったMPEG-DASH方式を用いることで、一つの送出サーバーから通信路や受信機の状態に応じて適応的に転送レートを変更して安定に映像を提供することが可能になります。

  • 受信機仕様としては、W3C∗3で規定されているMSE (Media Source Extensions) API, EME (Encrypted Media Extensions) APIを採用しました。MSE、EMEをテレビ向けのオープンな標準規格として採用したのは、世界初となります。

  • MSEは、HTML5アプリケーションにおいてJavaScript∗4によるストリーミングの再生制御を可能とし、EMEは様々なDRM∗5に対応可能とするものです。これらの技術によりテレビにおいても有料無料を含めた様々な形態のビデオストリーミングサービスに対応したHTML5アプリケーションを製作することが可能になり、これまでより多彩なサービスを提供できます。もちろん、ハイブリッドキャストサービスでは、放送サービスと連携したHTML5アプリケーションも構築可能です。

  • 本運用規定に準拠したサービス、アプリケーションおよび端末の開発を支援するためのテスト環境を構築し、すでに11月より会員社への提供を開始しています。

  • IPTVフォーラムはこれからも会員社であるテレビ受信機メーカー、放送事業者、通信事業者、ブラウザベンダーとともにサービスと受信機実装の双方を踏まえた規格を策定してまいります。

∗1:http://www.iptvforum.jp/download/
∗2:対応受信機がMPEG-DASHと共にHEVCのデコーダーを搭載している場合。
∗3:World Wide Web Consortium、ブラウザの技術仕様の国際規格を勧告する標準化団体。
∗4:Web上で動作するスクリプト(簡易プログラム)言語。
∗5:Digital Rights Management、ディジタル著作権管理。

社員・協賛会員向けサイト

社員・協賛会員の皆様のために、諸規則、資料・議事録などを公開しています。
こちらからログインしてください。

このページの上部へ戻る